台中駅(台鐵台中火車站)が2016年10月16日に高架化のため新駅舎への切り替えが実施されました。
はじめて新しい台中駅を利用してきた時の記録を書き留めておきます。
台中駅の高架化の工事は2009年から進められていたということですので、7年間の工事関係者の努力がようやく実ったことになります。
以下では、過去の歴史遺産としての旧駅舎の紹介とともに、新駅舎へ移行するプロセスを画像とともに記録してあります。
台鉄台中駅の駅舎は日本統治時代の産物
駅の外観は、いかにも日本統治時代に建てられたという重厚さが強い印象です。
この台中駅自体は日本統治時代の1905年に開業したものですが、駅舎は1917年に完成しました。
その当時の昭和初期の雰囲気が、そのまま残されており、国家古蹟として指定されています。
駅構内も昔ながらの古き良き時代を感じさせ、昔のまま使用されています。
自動券売機の様子ですが、行き先の駅名が分かれば、誰でも切符を購入することができます。
今でも台鉄の電車料金はかなり安いです。切符は自動券売機だけではなく、窓口での購入もできます。
プラットホームへの入り口。
台中駅の旧駅舎
旧駅舎の建物自体は、以前のまま、そっくりそのまま残っており、今後は「鉄道文化博物館」として改装され残されるようです。
現在は、まだ工事の途上にあるようで、旧駅舎のあたりは雑然としていました。
旧駅舎の改札口は新駅舎への通路となっているため、全て開放された状態になっていました。
改札口横の切符売り場の窓口は、当然ですが閉鎖されていました。
旧駅舎入り口辺りから見た改札口の様子です。
開放された改札口を通ると、新駅舎への乗車方向の案内がありました。
乗車方向へ向かう途中の旧駅舎のプラットホームは新駅舎への通路と変貌していました。
元々、ここは台北方面行きのプラットホームとして利用されていました。
鉄道のレール上に仮設の通路が敷設されていました。
仮設通路上から台北行きの方向へ向かって見た光景です。
赤色の花飾りが付けられていました。
台中駅の新駅舎
新駅舎への入り口付近の様子です。まだ、周りの様子は閑散としている雰囲気です。エスカレーターか階段、あるいはエレベーターで2階へ向かいます。
エスカレーターからの光景です。
中央コンコースのような場所です。旧駅舎と比べると随分と広くなりました。
自動切符売り場の様子です。券売機も新しくなっていました。
切符売り場の窓口です。こちらも小奇麗になっていました。
以下の画像は改札口付近の様子です。
エスカレーターか階段で、1月台(1番プラットホーム、高雄方面行き)あるいは2月台(2番プラットホーム、台北方面行き)へ向かいます。
プラットホームは旧駅舎と比べるとかなり広くなり、乗り降りもスムーズになりそうです。
台中駅周辺のご案内
今までバス会社毎の乗車位置の案内はなかったのですが、下の画像のようにバス会社とバスの番号毎の乗車位置が分かる案内が新設されていました。
まとめと感想
台鐵の利用者目線で見た新駅舎の印象を最後にまとめておきます。
- 駅舎内もプラットホームも全体的に広くなったため、開放感があり圧迫感がなくなった。
- 市バスのバス停から駅までの距離は歩いて3分くらいは必要になった。
- 台中駅前の混雑した雰囲気がなくなった。
現在も工事は続いているようですので、今後は駅前のアクセスは更に便利になり利用しやすくなると思われます。
台中駅は表側と裏側(後火車站)があったのですが、現在のままであれば、どちらかというと今まで裏側であった場所の方が表側になるような気がします。高架から駅を下りた場所は旧駅舎の裏側にあたります。台中駅前の表側と裏側が逆転しそうな気がしました。
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