台湾新幹線(高鐵)3つの新駅(苗栗・彰化・雲林)が開業

台湾を旅行する際に最も便利な交通手段である台湾新幹線(台湾高速鐵道)は2015年12月1日に新たに3つの駅を開業しましたので、今までの高鐵の簡単な歩みも含め、新設3駅の詳細とアクセスおよびタイムテーブルなどをレポートします。

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台湾高鐵に新設された駅は苗栗駅・彰化駅・雲林駅の3駅

新たに設けられた高鐵の駅は、苗栗駅、彰化駅、雲林駅です。これにより各地方都市への交通アクセスが便利になります。とは言っても、日本人にとっては、これらの地方都市にはあまり馴染みもなく、各都市に有名な観光スポットがあるわけではないので、それほど大きなニュースとはなっていないようですね。

今までは台北や台中から南下する時には、新竹駅-台中駅-嘉義駅間の停車駅はありませんでした。そのため、台北方面から苗栗へ行く場合は、高鐵新竹駅で台鐵六家駅へ乗り換えなければなりませんでした。また、彰化へ向かう時も同様に、台中の高鐵台中駅で一旦降車した後、台鐵新烏日駅で台鐵に乗り換えなければなりませんでした。

 

各新駅からの交通アクセスはいかに?

高鐵苗栗駅から台鐵駅へのアクセスは、徒歩で10分程度掛かるそうですが、現在はアクセスしやすいように新たな台鐵駅を建設中だとのことです。そして、高鐵彰化駅は台鐵彰化駅とは、距離的にはかなり離れた場所に位置しています。具体的には、台鐡彰化駅から在来線で南へ6駅目にある台鐵社頭駅と7駅目に当たる台鐵田中駅の丁度中間地点に位置しています。駅名も高鐵と台鐵で同じ「彰化」駅を使っているので間違え易いですね。

これであれば、彰化市の中心部に行く場合は、台中の新烏日駅で台鐵に乗り換えたほうが時間的にも距離的にも早く便利に行くことができそうです。今後、このあたりのアクセスは新規の工事などで改善されるかもしれませんが、現状では高鐵彰化駅は非常に使い勝手の悪い駅になりそうです。高鐵雲林駅も同様のようです。

 

新駅を利用する場合のタイムテーブルは?

全ての高鐵列車がこれらの新設駅に停車するわけではなく、一部の列車のみ停車するタイムテーブルとなっています。多くの高鐵列車は、今まで通り下記のような停車スケジュールとなっています。

台北板橋-桃園-新竹-台中-嘉義-台南-左営

太字はメイン駅(太字だけの駅しか止まらないスケジュールもあり)

台北~新竹-苗栗-台中-彰化雲林-嘉義~左営

上記のような新幹線の各駅停車本数は多くなく、利用客は不便かもしれませんが、実際に乗継したわけではありませんので、利用することがあれば別記事でアップします。
台湾の新幹線は2007年の開業ですので、約9年間で初めて停車駅を新設したというはこびになりました。

 

今後も利用客の利便性がよくなることを期待しましょう

今回の新駅開設と同時に台湾新幹線の運賃が見直され、少しだけ乗車料金が安くなりました。例えば、台北駅~高雄左営駅間の運賃では、1630元から1490元に値下げされたため、140元の値下げとなっています。ほんの2年ほど前に値上げされたばかりなので、実際には値下げと言うよりも、その当時の料金に戻したと言ったほうが正しいでしょう。

台湾高鐵も、いろいろと経営問題で吊るし上げられていましたが、シニア向けチケット料金の改定や前売りチケット製の導入などで試行錯誤したり、少しずつ利用者の利便性と運賃などの料金と初期投資に見合った経営のバランスを改めているように感じます。

 

関連記事:台湾高速鉄道(高鉄)でシニア割引が廃止(2014年8月)

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